ワークショップ《語る》の報告と次回予告
11月23日に開催しましたワークショップ《語る》の報告です。
まず、会場となったギャラリータカオを紹介します。ここは、故高尾洋先生(1978年度卒・通信教育部講師)のご実家兼仕事場だったスペースを1995年に改修したギャラリーです。現在は様々な交流の場として利用されていて、フェイスブックを覗くと個性的なイベントが目白押しです。雑司ヶ谷の住宅地にひっそりと佇むこの大正建築の民家にたどり着くまでの道は、少々わかりにくく、今回も半分の人が迷子になっていました。でもそれも魅力の一つで、目印は路地からの階段です。
そんな素敵なギャラリータカオでの第一弾企画は、〈あなたの「今」をお聞かせください。参加者全員5分ほどお話しください〉というざっくりとしたものでした。
あまり難しく考えずに対話を楽しみ、どちらかというと聴くという行為に重きを置いてほしいと最初に皆さんへお伝えしました。もっと沈黙が起きるかと思っていましたが、趣味や仕事、先生方の近況報告など、話は尽きることはありませんでした。どの話からも〈デザイン論演習〉で学んだ教えがしっかりと身についていると感じました。なぜ?どうして?といった日常の些細な疑問が好奇心を生み、気がつくと体が動いてしまう様はフィールドワークそのものです。
この企画のイメージは、8号館3階にあった日当たりと風通しの良い在りし日の「生デ研」です。四角い大きなテーブルを囲んで、先生と学生や卒業生たちが繰り広げる雑談。高尚なデザインの話ではなく、どちらかというと日常的でたわいない会話。今はもう記憶の中にしか存在しない、心地よい「生デ研」に近いものをギャラリータカオで感じました。
懐かしさを思い出す小道具として、当時研究室で使っていたのと同じPHILIPSのコーヒーメーカーを持参しました。淹れたコーヒーは、以前寄稿していただいた(学びシリーズ:03)パン屋さん“フラッフィー”で購入したもので、ミャンマー産の「上弦・下弦の月」という美しい名前のコーヒーです。このコーヒー豆の物語だけでもコラムができそうなので、それはまた別の機会にとっておきます。
ほんのひと時でしたが、「生デ研」っぽい和やかな時間を過ごす事ができました。ご参加いただいた皆さんありがとうございます。
さて、次回のワークショップは《彩る》です。一緒に食卓を飾る花を活けましょう。出来上がった作品のプレゼンと茶話会もしたいと思います。
「食卓を彩るフラワーアレンジメント」
講師:南雲信子さん(1985年度卒)
◎2025年2月15日(土)13時~16時
◎GALLERY TAKAO (豊島区雑司が谷1-52-1)
https://gallerytakao.jimdofree.com/アクセス-ご利用案内
◎費用/4,000円(事前入金、詳細は後日お知らせします)
◎持参する物
・花バサミ
・エプロン(必要な人)
・作品持ち帰り用のバック
(マチがあり底がしっかりした大きめのもの)
◎申し込み/2025年2月1日までに「Contact」のお問い合わせフォームよりお申し込みください。定員は10名です。